VDTとはVisual Display Terminalの略、つまりコンピューターを使用するための表示装置のことです。今、ワープロ・コンピューター・テレビゲーム等の普及でVDT症候群といわれる新しい病気が増加しています。VDT症候群とは、VDTを使った長時間の作業により、目や体や心に影響のでる病気で、別名テクノストレス眼症(がんしょう)とも呼ばれています。
■VDT症候群における目の症状
1日の連続作業時間が長くなるほど、疲れ、視力が落ちる、かすみや痛み等、目に関する訴えが多くみられます。ひどくなると、近視、角・結膜炎、ドライアイなどの目の異常とともに、ひたいの圧迫感やめまい、吐き気までおこすこともあります。
目の症状の他にも、肩がこる、首から肩・腕が痛む、イライラ、不安感をまねく、等の体や精神に症状が出ることもあります。
■身近な疑問?VDTについて…
文字を書くのとVDT作業では、同じ目を使うのだから目の疲労は同じでは?と思いませんか?実は文字を書く・読むなどの作業でも、もちろん目は疲労しますが、一方、VDT作業では、長時間おなじ姿勢になるため、首、肩、腕、手などの筋肉が緊張します。また、視線がディスプレイ、キーボード、書類の間をひんぱんに移動するため、より疲労がおこりやすくなるのです。
また最近では、VDTを用いた学習機器が開発され、将来このVDT学習も増えることが予想されます。このVDT学習もテレビゲーム遊びの疲労と度合は同じなの?と心配される方もいますが、テレビゲームは、指先や手・腕のすばやい動きや、とっさの判断が求められますので、目の負担も大きく、じっくり見て考えるVDT学習とは、疲れる度合はずいぶん違います。
■オフィスとご家庭で出来る対策
オフィスでのVDT作業では、以下の5つのポイントに心がけましょう。
●1時間ごとに10~15分の適度な休けいをとりましょう。
遠くの景色をながめたりして目を休めるのも良いでしょう。
●ときどき適度に体を動かして、緊張をほぐしましょう。
●メガネ、コンタクトレンズを使う方は度の合ったものを使いましょう。
●ドライアイ、緑内障の人は過度なVDT作業で、病気が悪化する危険性が
ありますので、十分注意しましょう。
●異常を感じたらまず受診、早目に眼科専門の医師に診てもらいましょう。
ご家庭での子どもの目を守るテレビゲーム対策
●長時間は禁物! 30分以内ならば許容範囲ですが、1時間以上は要注意です。
●外で元気に遊びましよう。お子さんを戸外で遊ばせることで、
体の緊張をほぐし、目の症状をやわらげることができます 。
●食事はかたよらないように。好き嫌いをなくして、
栄養バランスのとれた食事を心がけることも大切です。
お子さんの約半分が熱中しているといわれるテレビゲーム。ゲーム時間が長くなると、ひどく目が疲れる、肩がこる、頭が痛いなどの症状をおこすことがあります。心配される目への影響としては、次のようなものが話題になっています。
◎近視化
毎日長時間テレビゲームで遊んでいると、近視になる危険性が高いといわれています。
◎てんかん
光過敏性のてんかんの素因をもつ人のうち、テレビゲームのしすぎで発作をおこしたというごくまれな例が、マスコミでとりあげられていますが、はっきりしたことはわかっていません。楽しいゲームも目を傷めては台無しです。目もいたわりながら上手に遊びましょう。
■今回のアドバイス
この病気には、眼科では目の疲れをやわらげ、目にうるおいを与える点眼薬や、体や目の緊張をほぐす飲み薬による治療が行われます。ときには適切なメガネで視力を矯正したり、VDTの作業時用にメガネが処方されることもあります。
とにかくVDT症候群にならないために、ふだんから予防や対策につとめて、大切な目をいたわる事が大切で、作業中やゲーム中、目に異常を感じたら、早めに眼科の医師の診断を受けましょう。 |