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眼科のまめ知識
近視と強度近視

■どうして近視になるの?
近視には遺伝と環境が互いに作用しあっていて、その本態はまだ十分に解明されていません。近視の進行に関係する因子としては、目を使う近くの仕事(近業)が最も重視されており、他に調節や眼圧作用なども関係していると考えられています。
軽い近視では環境の影響が大きく、近視になりやすい子供が本を読みすぎたり、コンピューターゲームばかりしていると近視を生じやすいと言われています。

一方、強度近視では、眼軸長(眼球の長さ)が延長していて、遺伝にかかわる場合が多く見られます。また強度近視に関しては、以下のような疾患と結び付く例がありますので注意が必要です。


◎飛蚊症(ひぶんしょう)
目の中の硝子体に混濁ができて、蚊が飛んでいたり、糸くずが付いているように見えるものを言います。この混濁は中年以上になると現われることが多く、そのほとんどが硝子体の変性とされています。近視眼では若い年齢からこの混濁を見ることが多く、通常、放置していても悪くなりませんが、ときに網膜剥離を引き起こすことがあるので注意が必要です。

◎網膜剥離(もうまくはくり)
眼の網膜がはがれてくるもので、飛蚊症がひどくなったり、黒い膜が垂れて視野が狭くなり、視力低下を生じ、そのまま放置すれば失明にいたるものです。網膜剥離は一般に近視眼に多いとされていますので、眼を打ったりすることのないよう注意が必要です。

◎緑内障
-6.0D(ジオプトリー)以上の強い近視の人の約3%が緑内障を合併すると言われ、一般よりも高率に発生しています。

◎白内障
強度近視の人では普通より早く、中年になって白内障が起こるため、視力障害が起こり、明るい所でまぶしさを感じる様になります。

◎黄斑部変性(おうはんぶへんせい)
網膜の中心部、黄斑部が変性を起こしてくると視力が低下してきます。

■近視の『予防』と『進行防止』
近視の『予防』として、
   ●体にあった机と椅子を使う
   ●適切な照明   ●正しい姿勢
   ●はっきりとした活字を読む…等が読書時の予防のポイントとされています。
また積極的な予防法として、遠方を見たり、眼科において器具を使った訓練などが行われています。

近視の『進行防止対策』としては、特に近業時に毛様体筋(眼の水晶体を調節する筋肉)が異常に緊張するのをやわらげる方法が考えられていますが、現段階において、どれも完全なものとは言えません。

  《近視の進行防止対策》
●望遠訓練
●
調節の減少(眼鏡や薬物点眼で調節の負担を軽減することにより、近視の進行が遅れるといわれています。特に仮性近視には薬物点眼療法がよく用いられています。)
●その他(ハードコンタクトレンズの使用により、近視の進行が遅れるという意見もあります。)

■今回のアドバイス
近視は、文明病の一種ともいわれていますが、それなりに利点もあります。近視は遠くを見るとぼやけて見にくく不便ですが、近くを見るには目を近づけさえすれば見えるため、その点においては不自由はありません。むしろ、正視の人が老眼鏡の必要な頃になっても、近視の人は老眼鏡を必要としない、老視に有利とされています。しかし、強度の近視になると、日常生活上不自由になり、上記のような他の眼の病気も起こってきやすいので注意が必要です。

   


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