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| 子どもに多い目の病気 |
2007/10/28 |
今回は特定の病気の話ではなく、子どもに多い目の病気全般について簡単にお話しします。
■ものもらい
汗を分泌している汗腺に細菌が入ったり、脂の出るマイボーム腺の出口が詰まり脂が溜まって、炎症を起こしたり化膿した状態がものもらいです。まぶたが赤く腫れて痛みます。ほとんどは抗生物質の点眼薬・軟膏などで治ります。
長引くときは、切開して膿を出してあげることもあります。子どもは全身麻酔が必要なので、できるだけ薬で治します。 ※詳しくは麦粒腫と霰粒腫
■逆さまつげ
子どもはまぶたが厚いために、まつげが内側を向いてしまい、眼球の表面に触れることがあります。ただ、眼にまつげが当たっても、子どものまつげは毛質が柔らかいため、本人はあまり気にしません。涙の量が多かったり、まぶしがったりすることで気づきます。
成長とともにまぶたが薄くなることに伴い、まつげも自然に外側を向くようになるので、しばらく経過をみるのが普通です。3歳ぐらいになっても治らなければ、毛質が硬くなってきて眼球表面を傷つけたりすることもありますので、その場合は、まつげを外側に向ける手術で治します。
■鼻涙管閉塞
涙が涙点(目頭にある涙の排出口)から鼻の奥へ流れていく通り道のことを鼻涙管といいます。生まれたばかりの赤ちゃんでは、この管が詰まっているために涙がこぼれやすいことがよくあります。
鼻のつけね部分をマッサージしてあげ、涙を流れやすくしたりするうちに、生後数カ月たつと管が開通することもありますが、開通しない場合は細い金属の棒を通して拡張します。
■けが
目に異物が入ったときは、まず水道の蛇口の水で洗い流し、すぐに眼科を受診してください。目をこすってはいけません。こすると眼に傷をつけてしまいます。また、生石灰やセメントなどのアルカリ性の物は、要注意です。十分洗わないと、どんどん眼の中に侵入して、状態をよりひどくしてしまいます。
受診の際には、目に入った物が何だったのかが正確にわかるように、薬品類であればその入れ物(ビン・箱)や説明書を持参してください。ガラスや鉛筆、箸などの器物の場合は、壊れた破片を集めてきてください。破片が足りなければ、眼の奥に入ったままになっていることも考えられるからです。
なお、目や目の周辺にボールなどが当たった場合は、そのときはなんともなくてもあとから異常が起きることがあるので、必ず眼科で検査をしてもらいましょう。子どもは、けがをした直後は痛がりますが、痛みがなくなればケロッとしていることが多いものです。
保護者の方が見ていないときに事故が起こることも多いので、状況がわかりにくいこともしばしばです。十分気をつけてあげてください。。
■ストレスの影響
心にストレスが加わったとき、それが身体症状となって現れることがあります(心身症)。例えば、クラス替えや引っ越しで友達が変わった、担任の先生が交替した、飼っている動物が死んでしまった、といったことが、よく原因となります。検査をすると、視力低下や視野が狭くなっているのが見つかります。ただし目の症状に限って言えば、ストレスの原因が解決されれば元に戻るので、それほど心配いりません。
■そのほかの病気
白内障や緑内障も、成人の場合と異なる原因で子どもに起きる場合があります。いずれも手術治療を行いますが、いつどのように手術するかは、病気の程度などによって判断されます。
■両眼とも視力が悪い子どもの場合は…
はっきり物が見えていれば成長の過程でごく自然に身につけていくことも、目がよく見えないと、誰かに教えてもらわない限りわからないことがあります。ですから、両眼ともに視力が悪く、治療できない場合には、子どもが見ようとするのを保護者が積極的に促すことが、子どもの成長に大きな影響を与えます。
ルーペや単眼鏡、拡大読書鏡などを利用し、物を見る機会、文字を読む機会をたくさん与えてください。使用目的ごとにさまざまな補装具があります。眼科医に相談し、適切なものを選んで使ってください。
なお、片方の眼の視力が悪くても、もう片方の視力・視野が大丈夫なら、日常生活はそれほど不自由なく送れます。
■今回のアドバイス
子どもの目のかたちは、大人の目とだいたい同じです。でも、子どもの目にだけ起こる問題もあると言うことです。
目の機能の発達にもっとも大切なのは幼児期です。家族の方のちょっとした注意で異常に気付くこともありますので、神経質になりすぎる必要はありませんが、少しでもおかしいと思ったら、必ず眼科医に相談しましょう。
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