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神奈川県藤沢市のおおたけ眼科による逆さまつ毛について

逆さまつ毛(眼瞼内反症)とは

この手術はまつげが角膜や結膜に当たって引き起こされる症状を改善するための手術です。

睫毛(まつげ)が角膜に擦れることによって異物感や充血を生じることがあります。角膜を傷つけ視力に影響が出ることがあります。

人の顔,特に眼瞼はもともと左右対称でなく,二重の形態は皮膚の量,まゆ毛の位置,筋肉の動きなどによって常に変動しています。完全な左右対称性を求めること自体はあまり意味のあることではありません。手術後は以前の状態に戻ろうとする力がはたらいてしまうので、よりよい状態を持続させるために、手術直後は効果が大きく出ることがあります。

先天性眼瞼内反症

生まれつきの内反症です。成長につれて改善傾向がありますが、小学校高学年になっても治らず症状が強い場合には手術を考慮します。上まぶたでは切開式重瞼術を行います。下まぶたでは過剰な皮膚と眼輪筋を切除し、皮膚・瞼坂・皮膚と縫合して内反を矯正します。

老人性眼瞼内反症

加齢に伴うまぶたの緊張低下および、眼輪筋の収縮が原因です。まつげを抜くと一時的に症状は改善しますが、まつげが生えると再発します。目尻を約1cm切開し、下まぶたの外側端の瞼坂を外方へ引っ張り骨に縫いつけます。 手術は局所麻酔で行いますので、入院の必要はありません。目立つ傷跡は残りません。

 

手術について

皮膚や筋肉を切ったり、糸で結んで補強することによって、内側に向いている眼瞼を修復します。

時間は片方で30~40分程度ですが状態により、さらに時間がかかる場合があります。

内反の程度が重度の場合や,まつげが多方向に向いて生えている睫毛乱生のある方は,手術後も多少のまつげが眼球に接触する場合があります。その場合は睫毛電気分解(まつげの針脱毛)の処置を受けていただく場合があります。

痛みについて

局所麻酔で痛みを取り除きます。まれにショック症状を伴った麻酔薬のアレルギー発作を起こすことがあります。

経過について

手術後はまぶたに腫れを認めます。皮下出血という紫色の斑点が出来る場合も少なくないですが,強い腫れは1週間,皮下出血は2週間程度で改善してきます。

手術後の洗顔は,切開式では手術後初回診察後より,埋没式では手術翌日から可能です。

ごくまれではありますが傷口に血がたまってしまう術後血腫という状態になる場合があります。その場合は局所麻酔をおこない処置(血腫除去,洗浄)が必要な場合がありますので医師の指示に従って下さい。適切に処置を行えば問題ありません。

抜糸は術後5〜7日目の間に行います。埋没式では抜糸はありません。

切開式では抜糸後から,埋没式では術後2日目からまぶたのメイクは可能です。まぶた以外のメイクは手術後初回診察後から可能になります。

抜糸まで(埋没式では術後1週間)の入浴は腫れを少なくするために,熱い浴槽につかるのではなくシャワーの方が好ましいです。

スポーツや温泉などは原則として手術から2週間以上あけて下さい。

眼帯はせず、縫合部分に清潔なテープを貼ります。炎症および感染症予防のため点眼・軟膏治療を行います。

下まつげの場合、目頭に1日3回軟膏を塗布し,傷口が常に軟膏で濡れている状態を保って下さい。

合併症について

・感染症 ・異物感 ・皮下出血・結膜下出血・まぶたや目頭の形の変化 ・まぶたの腫れ ・再発