『熱い男達』  つきみ野医院 川名

僕には尊敬する2人の熱い男がいます。

1人はサッカーの元日本代表フォワード鈴木隆行選手です。

鈴木選手といえば、2002年に開催されたワールドカップでの「つま先ゴール」が有名です。

普通の選手なら追いつかないだろうと諦めてしまいそうなボールを必死に追いかけて、何とかつま先にかすらせたボールが相手のゴールネットを揺らしたのです。

それ以降の試合でも、常に全力でボールを追いかけ、体を張ったプレーを続けて、ゴールこそ多くはなかったものの、チームにしっかりと貢献していました。その後、2006年のワールドカップでは惜しくも代表から漏れてしまい、また所属するチームでもなかなか試合に出られないという苦しい状況が何年か続きましたが、その中でも腐らずに真面目に練習を続け、現在はアメリカの独立リーグのチームで中心選手として活躍しています。

日本では試合をテレビで放映していないため、なかなかプレーを見ることができないのは残念ですが、時々インターネットで情報をチェックし、苦しい状況でも腐らずに頑張るという姿勢に刺激を受けて、自分も頑張るぞという気持ちになっています。

もう1人は地元の蕎麦屋さんのマスターです。

半年ほど前に新しくできたカウンター席のみの小さなお店なのですが、蕎麦がおいしいのはもちろんのこと、マスターの気合の入った仕事ぶりがとても好きです。カウンター越しに蕎麦を作っている姿を観察していると、手際よくなおかつ丹念に1つ1つの作業をこなしている様子がうかがえてとても感心しています。また、お客さんの顔をよく覚えてくれていて、まだ数回しか店に行ったことのない僕に対しても、店の前を通ると窓ガラス越しに挨拶をしてくれます。

今では月に1回くらいのペースで店に足を運んでいるのですが、その度に蕎麦の味に感動するとともに、マスターから気合を分けてもらっているような気がします。

普段の自分は気持ちを前面に出すようなタイプではないので、のんびりしているように見られることも多いのかなと思うのですが、そんな2人の熱い男に刺激を受けながら、ハートだけは熱くして今後とも頑張っていきたいと思います。