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町田の駅前に2軒あった個性的な映画館が相次いで閉館してしまい、シネコン嫌いの私には今やDVDが頼みです。 最近不覚にもハマってしまったのは「フラガール」。つい先日TVでもやっていましたね。お涙頂戴ミエミエの、こんな「昔はよかったね」的物語に涙するトシにお前もなったのか、という声が聞こえてきそうですが、その通りです。 脚本も役者もカメラワークも実に素晴らしい作品ですが、公開中のシネコンはガラガラでした。やはり、「昭和40年」を知らない若い人達にはイマイチ感情移入しづらいのでしょう。 今をときめく蒼井優が光っていても、映画賞を総ナメにする業界側の演出をもってしても、今一つ盛り上がらないのはチョット残念です。 当時の生活(=それも貧しい地方の炭坑の)を少しリアルに再現しすぎたかな? 長野県の小児科の先生が、「なぜ”いま”作られなければいけない映画なのか」と辛口の批評をブログでされていますが、当たっているかもしれません。でもホント、なぜ今だったんだろう…。時代の流れをあえて追わない「シネカノン」らしい通好みな作品だとは思っていましたが、知人から「ブラス!」という洋画の存在を教えてもらったことで一気にナゾが解けました。 舞台は閉山目前のイギリスの炭鉱。その炭坑夫達のブラスバンドの最後の活躍を描いた「ブラス!」の配給が、同じシネカノンでした! 「昔」を描いた映画と言えば、もうすぐ「続・ALWAYS 三丁目の夕日」が公開されますね。こちらは若い人にも抵抗なく見られるように上手く”作られて”いるのでシネコンでも大勢のお客さんを集めることでしょう。私はどこか地方の小さな町まで足を延ばして、そこにポツンと残った昔ながらの映画館で…なんて無理かな。 |
~次回はつきみ野医院の加藤さんです~ |