『体力の限界』  つきみ野医院 川名

先日友人の家に遊びに行った時のことです。

既に二児の母となっている別の友人が、5歳と6歳の男の子を連れてきており、サッカーをしたいと言うのでボールを持って近くの公園まで行ってきました。

僕自身もかなりのサッカー好きなため、保育園児相手にむきになるのは大人気ないと思いつつも、ついつい必死に走り回り、持てるテクニックの全てを駆使してボールをキープし続けてしまいました。

子供の目にはかなりのファンタジスタに映ったようで、「お兄さんサッカーうまいねー」と言われて満足感に浸ったところまではよかったのですが、スポーツ選手であればベテランと言われてもおかしくない年齢に差し掛かっており、30分ほど経った頃にはすっかり息が上がっていました。

少しの休憩を挟んだ後、子供たちからは「もう一回公園行こうよ」としきりにせがまれたのですが、体力の限界を理由に頑なに拒み続け、子供たちを失望させてしまいました。

次の日には当然のように全身が筋肉痛になり、自分の体力が既にピークを過ぎているのだとつくづく痛感させられました。ここで一念発起してスポーツジムにでも通えば多少は体力を維持することもできるのでしょうが、もはやそういった気力もありません。

今後は激しい運動はなるべく避けて、旅行やおいしい食事などを楽しみながらただ静かな余生を送ってまいりたいと思います。

~次回は古淵医院の西崎さんです~

『江戸におけるしらめの握り』  古淵医院 渡邊

桜がこの街に春の便りを届ける前のある朝のお話。

AM03:00。

鬱陶しい目覚まし時計の音とは裏腹に、これから行こうとするある場所に期待を抱きながら起床しました。

お化粧も程々に自宅を出発し、高速を走り車で一時間。

その場所は東京の台所、築地卸売市場。

目的はただ一つ。

朝一から暖簾を掲げる超有名店のお寿司だったのです。

開店と同時に店内に入りましたが、振り返ればすでに行列が長蛇の列をなし、この店の人気を証明していました。

確認しておきますが、この時点ではまだ朝日も昇っていない時間です。

大将にすべてを委ね、旬の素材を握ってもらいました。

感想は、ただただ絶品。

それ以上でもそれ以下でもありません。

満足感を口の中に広げ、極上の朝食を味わった私はそそくさと帰路につき、

AM08:00。

就寝。

…ところで皆さんは知っていますか??江戸っ子の発音は「ひ」が「し」になってしまうんですよね。

つまり、ひらめはしらめになってしまうんです。なんか面白いですね。

~次回はつきみ野医院の川名さんです~