『京都で』  古淵医院 長澤医師

学会で京都に行った時のことです。

学会の最終日、ホテルをチェックアウトした後で荷物が多かったので、学会場に行く地下鉄のアミ棚の上につい、小さな手さげ袋を置いたまま電車を降りてしまいました。

改札を出て1分ほどで気づき、すぐに引き返して改札の駅員さんに伝えました。終点の駅だったので電車はまだホームに…。駅員さんから車掌さんに連絡を取ってくれるものと思いました。

ところが、「行って見てきてください」と言うのです! 両手に重いバッグとコートを持ったままホームへ駆け降りて再び車内へ。やれやれと思ったその瞬間、ドアが閉まって発車してしまいました! しかも…ない!

隣りの駅まで乗ってガックリして戻ってくると、さっきの駅員さん、「車掌がもっている可能性があるから、30分後に反対の終点の駅に電話してください」、…それでその駅に届いていたら、「取りに行ってもらうしかありませんなぁ」って、そんなヒマないでしょう!

車掌さんに連絡を取ってほしいと言うと、「もう一本前の電車かもしれないから」?…そこまで本数多くないでしょうに…、言われた通り反対の終点駅に電話しましたが、「届いていない」との返事。もう出てこないものと思い、それ以上探すことはあきらめて帰ってきました。

数日後、いきなり奈良の警察から電話があって、受付のスタッフが慌てて私のところへやってきました。結局、手さげ袋は地下鉄が乗り入れている近鉄の奈良駅まで行ってしまったそうで…、ネームカードが入っていたおかげで駅から警察に届けられたのだそうです。

京都の紅葉はきれいだったし、食べ物も美味しかったけれど、私のちょっとした不注意で、危うく”犯人”になってしまうところでした(笑)

~次回は古淵医院の宮本さんです~

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