『私の宝箱』  古淵医院 渡邊

東京に出て6年になります。一人暮らしを始めたばかりの頃は、慣れない土地での生活に戸惑ってばかりでしたが、今では友人もたくさんでき、一人での生活を毎日有意義に過ごしています。

ただ一つ、6年経った今でも慣れない事があります。それは、仕事から疲れて帰っても家の明かりが付いていない事です。真っ暗な家に帰るのは今でもとても寂しく感じます。

そんな中、実家の母親から宅急便が届く日は、仕事帰りの足取りも軽やかになります。

ガムテープで頑丈に封をされたダンボールを開ける瞬間はとても幸せな気分です。実家の匂いが充満したダンボールの中には、お米や野菜、洗剤など色々な物が詰め込まれています。

時々、その中に母の手紙が紛れている事があります。その手紙を読んだ後は、母の声が聞きたくなり、たまらず実家に電話をしてしまいます。私は母親から荷物が届く日が楽しみで仕方ありません。

人から見たらただのダンボールですが、私にとってそれは母親の愛情の詰まった宝箱です。

~次回は新羽医院の高山さんです~

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